カフェのイケメン君が私のウソ彼です

「いるんだね。その人とこの間デートしてた？」


「デート？」


「うん。僕が見たんじゃないけど。陽太が言ってた。男の人と潤と似ている人が歩いてたって。」


陽太さん。あのイタリアンレストランの人だ。
まさか私の顔を覚えていたなんて。


きっと藤堂さんと歩いていたところを見たのだろう。


陽太さん。あのイタリアンレストランの人だ。
まさか私の顔を覚えていたなんて。


きっと藤堂さんと歩いていたところを見たのだろう。


「デートではないけど、見られてたんだ。その時一緒にいた人は私の好きな人ではないよ。」


「本当に？別に僕に気を遣わなくていいよ。だって最初からそういう約束でしょ？潤の好きな人を探すための時間っていうね。」


「本当だよ。一緒にいたのは藤堂さん。父が私に紹介してきた人。」


「お見合いした人か。良かったんじゃない。思い通りになって。前、好きになれればって言ってたもんね。」