カフェのイケメン君が私のウソ彼です
自分の家についても泣き続ける。

私の生活には浩くんがいた。
それは浩くんに”さよなら”を告げてからも何をしてても思い出してしまう。


もう全てを忘れなくちゃ。
そうして今度は藤堂さんと向き合って、私自身も前に進まなければいけない。

でも今日だけはいいよね。浩くんとの思いでに浸っていても。


涙で枕を濡らしながら寝入った。


次の日に顔がひどいことになっていたのは言うまでもない。化粧を施した顔を見ても苦笑いが零れるほど、最悪だった。


昨日あったことは夢ではなかったんだな、なんて鏡の中の自分を見ていると思う。


茜先輩には笑われたけれどそれでいい。心配されるよりもずっと。


こうやって1日1日を過ごしていくことで、浩くんといることができた日常が過去となり、思い出となり離れていける。そう信じていたい。
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