カフェのイケメン君が私のウソ彼です
藤堂さんが歩いてきたのが目に入った。
手を振ってくれていたので、振り返す。


「お疲れ様です。」


「お疲れ様です。お待たせしてしまってすみません。」


「大丈夫ですよ。今日もお仕事だったんですか。」


「まぁそうですね。それではいきましょうか。」


今日は藤堂さんの行きつけの居酒屋に行くことになっている。行きつけのバーではなくて居酒屋って所がミスマッチな気もして面白い。


「ビールでも飲みますか?」


「はい。藤堂さんもビール飲むんですね。」


「飲みますよ、普通に。」


笑いながらビールとつまみに枝豆とサラダを注文してくれた。サラダはきっと私に気を遣ってくれたんだろう。


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