カフェのイケメン君が私のウソ彼です
「まだ気づいてないの?相変わらず、自分のことには疎いわね、水城。」


「え?私のせいで、今日は飲みに行くんですか?」


「『せいで』ってなによ、悪いことした人みたいよ。」


先輩の言う通りに、なにかやらかしたっけ?と頭をフル回転させていた。


最近の言動で心当たりはない。


やっぱり、最近先輩との付き合いが悪いこと?


でもそれって今更っていうか、冗談半分で誘ってきている時もあると思っている。
その思い込みがいけなかったのかな。


「そんなに難しい顔しないでよ。いいことなのに。」


頬を膨らませてみせる先輩は可愛らしい。
大人の綺麗な女性がするからいいのだろうな。


ちょっとだけ見とれてしまった。

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