カフェのイケメン君が私のウソ彼です
「どうしたの、潤。」


私が落ち着きを取り戻したのを見てから声をかけてくれる。
いつでも相手のことを気遣って声をかけてくれるそんな優しさも変わってないね。


「さよならしたのに、また会いに来てごめん。だけど、話したいことができたの。自分勝手で本当にごめん。」


「うん。それはいいけど。それで？」


先を促してくれたので、不安定な気持ちのままだけれど、意を決して私の気持ちを全部言葉にのせた。


「私、ずっと浩くんのことが好きだった。恋人のフリをしてくれていた時も。そして今も好きです。」


私の突然の告白に驚き固まっている浩くん。


自分の気持ちを言葉にして伝えることができたからか、気持ちが軽くなる。目を見開いてこっちを見ている浩くんが面白いと思えるほどの心の余裕はあった。
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