カフェのイケメン君が私のウソ彼です
拒否されるのが怖かった、って私も同じだったのかな。
だからきっと今まではなすことができなかったんだ。


潤、と名前を呼ばれ頬を手で挟むようにして、浩くんの方を向かされる。それと同時に私の唇に軽いキスを落とした。


すぐに離れて、2人で微笑みあう。今までにないくらい優しい瞳でこっちを見ている気がする。まるで私のことを好きだよって伝えてくれているみたいに。


もしかしたら今までもそうだったのに、私が気付いていなかっただけなのかもしれない。そうだったらとても惜しいことをしたな。


想いが通じ合うってこんなに幸せな気持ちで満たされるなんて今まで想像できなかった。


これからも私の隣に浩くんがいてくれる、そんな未来を確かなものにできる。


たくさん悩んで泣いたけれど、それだって私が浩くんの場所にたどり着くまでの大事な軌跡。


これからもいろんなことがあるだろうけれど、浩くんの隣で笑っていたい。
そんなことを願わずにはいられなかった。
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