カフェのイケメン君が私のウソ彼です
「それじゃ、ひとまずお疲れ様」
「お疲れ様です。」


カチンとグラスを合わせ、ビールを口に入れる。


「先輩、今日は何の日ですか。」


「失礼します。」


改まって先輩への問いかけをしたのに、それを遮った店員さん。
頼んであったサラダを机においた。


せっかく聞き出せると思ったのに。


「ただのサラダなのにオシャレ!!」


ほんとだ。女子会向けとかのお店なのかな。


ってそうじゃなくて、私の質問はスルーされた。
じっと答えてください、と念を送るように先輩を見る。


「そんなに見ても何も出てこないよ。」


アルコールで気分がよくなったのか笑っている先輩。


そして、1回来てみたかった店で、予約をしたのはたまに入れないときがあるからと説明してくれた。


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