カフェのイケメン君が私のウソ彼です
「浩くんの仕事って料理がメインでしょ?」


「一応接客もするからね。」


「でも中にいる方が多いよね。」


「まぁ、役割的にはそっちの方が多いからしょうがないよね。」


やっぱり、って言って笑っていたら静かに襖が開き再び遠藤さんが来た。


「遅くなって申し訳ありません。」


そういうと私たちの前にお茶を出す。


「先ほど水城社長から連絡が入りまして、遅れるとのことです。」


「そうですか。わざわざありがとうございます。」


直接連絡すればいいのにそれをなんでしないんだろう。
悪魔のすることは常に予測不可能だけれど、特に今回のことは意味が分からない。私だって連絡手段くらい持って歩いているのに。


その後も少し世間話をしている。
悪魔が来るまでここから立ち去る気がないのかな。
2人でいたほうが気楽でいいのに。
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