カフェのイケメン君が私のウソ彼です
「潤は宮田さんの料理を食べたことはあるんだよな。」


「うん。おいしいよ。」


「そうか。」


さっきから同じような相槌しか返さず、言葉だけを聞いていると不愛想。
なのに、なんだか穏やかな表情をしているように見える。


再び訪れる沈黙。


結局何のために私たちを呼び出したのか、分からない。だけれど、もう退席してもいいかな。


悪魔に伝えたいことはちゃんと伝えた。後は悪魔の出方をみて私が対応するだけなんだから。


沈黙が続く中、失礼しますという言葉とともに、再び遠藤さんが入ってきた。


私たちの前に飲みものを出すと悪魔の方に向き直った。


「どうせ水城のことだから話が進んでいないと思って入ってきた。」


「余計なお世話だ。」


「でも外に全く声が漏れてなかったから図星でしょ。」


突然フランクに話を始めた。
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