カフェのイケメン君が私のウソ彼です
私がどうのというくだりを忘れたわけではない。
でもこれ以上詮索をしてもなにも出てこなそう。
深く考えてもしょうがない。


折角だからこの場を楽しもう。


オシャレな料理に目も楽しませてもらいながら、とりとめのない話をして笑っていた。

突如、机の上に置きっぱなしにしていたスマホが震えた。


表示された名前を見て思わず顔しかめる。
この人の電話には出たくない。
私にとっての悪魔からの電話。


そのまま、画面を下にする。
私の様子を見ていた先輩に大丈夫です、とだけ伝えた。


「でてもいいのに。ここは煩いけど、外は割と静かよ。」


先輩の言葉が終わると同時に電話も切れた。


< 18 / 187 >

この作品をシェア

pagetop