カフェのイケメン君が私のウソ彼です
「約束に関係ないことの報告義務はないですよね。ですからわざわざ話す必要もありません。」


「必要な情報かどうかは私が判断することではありません。潤様に関することは報告するように、と仰せつかっておりますので。」


そこで言葉を切って私をじっと見つめる。


言い返したいけれど言葉が出てこなくてただ睨み返す。


「いつも潤様のことを心配なさっていますよ。このことについても報告をさせていただきます。」


それでは失礼いたします、と丁寧にお辞儀をしてこの場を去っていった。

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