カフェのイケメン君が私のウソ彼です

家族

父は小さな会社を経営し母もそれを手伝っていた。


父も母も仕事が好きだった。
家にいる時間が他の親よりも短かったと思う。


それでもご飯を一緒に食べるくらいの余裕はあった。
私の学年が上がるにつれその回数も減った。
母の代わりに家事をするのはいつの間にか私の担当。


周り大人は『自分でなんでもできて偉いね』という。
母も『手がかからない良い子』って周りに言いふらす。


周りの大人が私のことをどう見ていても、私は小学生でしかない。


久しぶりに両親との食事の時間に私は本音を漏らしてしまった。


「毎日1人で過ごすの、寂しい。一食だけ一緒もだめ?」


その言葉を聞き怪訝そうな顔をする父。
私の発言に戸惑う母。


「そうよね。分かったわ。」


しばらくの間の後返事をしたのは母だった。


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