カフェのイケメン君が私のウソ彼です
結婚まですることは求めない。
そこまで私に振り向かせる自信はないし。


これから宮くんと一緒に過ごすことができたら約束の日に悪魔の下に戻っても思い残すことはない。


自由はまだ私に残っているのだから。
その自由という権利を行使したっていいよね。


宮くんと言葉を交わしている内にどんどん自分の考えが変わっていくのが怖い。


手に入らない幸せまで求めそうになる。


そして話をしているうちに宮くんの提案を了承していた。


「よろしくね。ミズキさん。」


「よろしくお願いします。」


なんか変な感じだ。
新しく知り合った人みたい。


「恋人と婚約者とどっちがいいですか。」


どっちも大差はないと思うけどな。
悪魔たちを騙すための嘘だし。


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