カフェのイケメン君が私のウソ彼です
「ごめんなさい。やっぱり宮くんじゃダメ?」


「その言い方はずるいよ。僕も気に入ってるし。その呼び方、潤だけだし。」


ちょっとだけ恥ずかしそうな顔をする。
言い方がずるいって意味は分からないけど、もう宮くんでいいってことなのかな。


「浩輔さん、より良くないです……いいよね?」


「浩輔さんは今までより遠いなぁ。」


「宮くんと同じようにするなら浩くん?」


思わずフフッと笑ってしまう。
これはこれで好きかも。
ビミョーな表情をしてこっちを見ている。


「宮くん、浩くん、浩輔さんから選んでください。」


「普通に呼び捨てじゃダメ?結構恥ずかしいんだけど、その呼び方。」


「じゃ、普通に浩輔さんでもいいですか。」


え~、と言いながら結構真剣に悩んでいる。


< 68 / 187 >

この作品をシェア

pagetop