カフェのイケメン君が私のウソ彼です
たまに言葉を交わしながら歩いているうちに自分のマンションの前までついた。


「あの、ありがとう、わざわざここまで来てくれて。」


「ううん。あのさ、今更だけど連絡先、交換してなかったよね。」


「あ……確かに。」


お互いにスマホを取り出して連絡先を交換する。
自分のスマホに『宮田浩輔』という文字があることに笑みがこぼれる。


「ありがとう。今日は本当にいろいろありがとう。」


「うん。僕も話聞けて良かった。これからよろしくね。」


「そうだね、よろしくお願いします。」


先に入りな、って言われたけれど、見送った。
すぐに角を曲がり見えなくなっていしまったけれど。


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