カフェのイケメン君が私のウソ彼です
「私が答えられないって分かってその質問してるよね?」


「僕の考えた料理の方がおいしいって言ってくれるのを期待してたけど。」


そう言いながらも笑っているから本気ではないことが分かる。


確かに浩くんが考える料理は好きだ。
でもここの料理はここの料理で美味しい。


どっちかしか食べられないんだったら浩くんの料理を選ぶだろうけどね。


これ以上口を開くとまた遊ばれるって思って黙って料理を口に運ぶ。


「ゴメン。いじめすぎた。」


「いじめ、反対。」


「ちゃんと反応してくれるから面白くなるんだよ。」


「全然反省してないじゃん。もういいけど。」


こんな会話を真面目にしていると笑いがこみ上げてくる。
そしてどちらともなく笑いだした。


その後も楽しく話をしながら料理を味わった。

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