カフェのイケメン君が私のウソ彼です
浩くんの優しさが私のためにはならないってことを言っているんだよね。


浩くんは好きな人がいるのに、私に手を貸してくれているんだ、きっと。


思ったよりも早く関係を解消しなきゃいけないね。


分かっていたことなのに泣きそうになる。
悲しみをぐっとこらえ、笑顔を作り部屋の中に入った。


「お待たせしました。」


お帰りって普通に迎えてくれる浩くん。


「陽太、話しすぎ。潤も戻ってきたじゃん。早くデザート出してよ。」


「今、持ってくるから。」


デザートはケーキだった。
ショートケーキとチョコケーキ。


「潤、どっちがいい?」


「私、メインディッシュ選ばせてもらったから。浩くんが今度は選んでよ。」


「僕、ショートケーキにしよっかな。」


「じゃ、私、チョコいただくね。」


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