カフェのイケメン君が私のウソ彼です
店につき1人で中に入る。
下田さんは車を止めてからくるだろう。


「いらっしゃいませ。」


「水城です。」


「水城様ですね、よくお越しくださいました。こちらへ。」


店の中を歩くと自然と背筋が伸びる。
案内された部屋には誰もいなかった。


いつ人が入ってくるか分からないから、とりあえず下座に座る。


静かに襖を開けて入ってきたのはここに案内してくれた方とは別の方だった。


私の目の前にお茶を出してくれる。


「潤様、今日はよくぞお越しくださいました。ここを切り盛りさせてもらっています遠藤と申します。」


潤、って呼んだよね、今。
なんで私の名前を知っているの?
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