コイノヨカン
「うわー、いい景色」
坂道を登ったところにあった休憩スペース。
そこからは海が見えた。
「凄ーい。こんなに海が近いなんて」
「本当に、いい眺めだ」
ミネラルウォーターを口にしながら、渉さんも汗をぬぐう。
「下りたところには日帰り温泉もあるらしいよ」
「へえ」
温泉かぁ。
いいなあ。
今日は着替えの準備してきていないから行けないけれど。
「この次は温泉も行こう」
「はい」
多分この次はないと思いながら、返事をしてしまった。
苦しい坂道を上がり、休憩をした後は下り道。
心地よい風を受けながら、一気に下りていく。
あー、気持ちいい。
そこら辺のアトラクションより何倍も楽しい。
「栞奈、スピード出過ぎ。ブレーキ、ブレーキ」
渉さんの声。
あれ、結構慎重派?
気がついたら渉さんを追い抜いて、私が先にゴールしていた。
「危ないなあ」
後から戻ってきた渉さんの渋い顔。
「大丈夫ですよ」
「小さな子達もいるんだから、ぶつかったらどうするの?」
確かに少し浮かれていた。
こんなふうに正論で言われると、謝るしかない。
「ごめんなさい」
ちょっとしょげてしまった。
坂道を登ったところにあった休憩スペース。
そこからは海が見えた。
「凄ーい。こんなに海が近いなんて」
「本当に、いい眺めだ」
ミネラルウォーターを口にしながら、渉さんも汗をぬぐう。
「下りたところには日帰り温泉もあるらしいよ」
「へえ」
温泉かぁ。
いいなあ。
今日は着替えの準備してきていないから行けないけれど。
「この次は温泉も行こう」
「はい」
多分この次はないと思いながら、返事をしてしまった。
苦しい坂道を上がり、休憩をした後は下り道。
心地よい風を受けながら、一気に下りていく。
あー、気持ちいい。
そこら辺のアトラクションより何倍も楽しい。
「栞奈、スピード出過ぎ。ブレーキ、ブレーキ」
渉さんの声。
あれ、結構慎重派?
気がついたら渉さんを追い抜いて、私が先にゴールしていた。
「危ないなあ」
後から戻ってきた渉さんの渋い顔。
「大丈夫ですよ」
「小さな子達もいるんだから、ぶつかったらどうするの?」
確かに少し浮かれていた。
こんなふうに正論で言われると、謝るしかない。
「ごめんなさい」
ちょっとしょげてしまった。