コイノヨカン
その時、ちょうど机の上に置かれていた数学のプリントが目に入った。
「あっ」
思わず声に出てしまう。
「何?」
希未さんも聞き返す。
「この問題。ここって間違えやすいのよ。ここはこっち。この数字を入れるとすべて違ってくるの。正しくはこっちからもってきて・・・」
高校時代、私も何度も頭を悩ませた数学の問題を目にして、余計なこととは知りながら口にしてしまった。
ジッと問題を見つめていた希未さんも、
「本当だ。なんでだろうって思っていたの。ありがとう。えっと、じゃあここは?」
「ああ。ここは・・・」
どうやら希未さんが手こずっていた問題が他にもあったようで、私はできる限り説明をした。
妹を持たない私にとって、新鮮な体験で正直楽しかった。
「ちょっと、もう時間でしょう。朝食をすませなさい」
階段の下から奥様の声。
「行きましょう」
私達は慌ててダイニングに向かった。
「あっ」
思わず声に出てしまう。
「何?」
希未さんも聞き返す。
「この問題。ここって間違えやすいのよ。ここはこっち。この数字を入れるとすべて違ってくるの。正しくはこっちからもってきて・・・」
高校時代、私も何度も頭を悩ませた数学の問題を目にして、余計なこととは知りながら口にしてしまった。
ジッと問題を見つめていた希未さんも、
「本当だ。なんでだろうって思っていたの。ありがとう。えっと、じゃあここは?」
「ああ。ここは・・・」
どうやら希未さんが手こずっていた問題が他にもあったようで、私はできる限り説明をした。
妹を持たない私にとって、新鮮な体験で正直楽しかった。
「ちょっと、もう時間でしょう。朝食をすませなさい」
階段の下から奥様の声。
「行きましょう」
私達は慌ててダイニングに向かった。