コイノヨカン
私は、週末の土日を凜さんのマンションでお世話になることにした。
頭も心もパンク状態で、ただボーッとしていた。
でも、いつまでもこうしてばかりはいられない。
月曜日には仕事もある。
行けば渉さんに会わないわけにはいかない。
それまでに気持ちの整理をしなければ・・・

「栞奈ちゃん。私は午後から出かけるけれど、どうする?」

土曜日の午後。
萌さんは悠仁さんとデートらしい。

「私も出かけます」

「そう」
意外そうな顔。

でも、それ以上聞こうとはしないのがうれしい。


夕飯はお互いにすませる約束にして、私と萌さんはそれぞれ出かけることにした。
< 141 / 236 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop