コイノヨカン
「とはいえ、少しこじれすぎたからなあ。なにかイベントをしたらどうだ?」

ウンウンそれがいい。と、1人納得する大地。

「イベントって何だよ」

「どこか雰囲気のいいレストランを予約して、プレゼントとか用意して。後は・・・気持ちをハッキリ口にする」

はあ、なるほど。

早速、大地がいくつかのレストランを紹介してくれる。
本当に、.こんな時には行動が早い。

「いいか、忘れるなよ。失敗したら、栞奈さんを失うことになるんだからな」

「大袈裟だな」

「渉、お前っ」
つい言ってしまった言葉に、大地が反応した。

「あまり楽観しない方がいいぞ。健も本気らしいから」

えええ?

「どういうことだよ」

「その通りの意味だ。健は本気で栞奈さんに接近している。すでに何度か2人で会っているらしいぞ」

何度かって、

「渉しっかりしろ。今1番栞奈さんの近くにいるのはお前だ。自信を持て。ちゃんと栞奈さんに気持ちを伝えろ。いいな」

「ああ、分かった」
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