コイノヨカン
居候
希未さんに借りたスーツを着て、私は出社した。
「おはようございます」
「栞奈ちゃんおはよう。火事、大丈夫だった?」
心配そうに駆け寄ってくる萌さん。
「全焼しました。でも、大丈夫です」
「大丈夫って・・・」
何で?って、萌さんの顔に書いてある。
「たまたま知り合った方の家に泊めてもらったんです。とっても親切なご家族で」
「本当に大丈夫なの?」
「ええ」
普通に考えれば、怪しんで当然。
私だって自分の行動が非常識なことだと認識している。
でも、私には他に方法がない。
プププ プププ
萌さんの席の内線が鳴る。
「はい、高見です」
昨日も思ったけれど、仕事の時の萌さんは大人っぽい。
働くってこういうことなのかもしれないな。
私も早く近づきたい。
「専務に呼ばれたから、行きましょう」
ちょっとだけ、萌さんが表情を曇らせた。
「おはようございます」
「栞奈ちゃんおはよう。火事、大丈夫だった?」
心配そうに駆け寄ってくる萌さん。
「全焼しました。でも、大丈夫です」
「大丈夫って・・・」
何で?って、萌さんの顔に書いてある。
「たまたま知り合った方の家に泊めてもらったんです。とっても親切なご家族で」
「本当に大丈夫なの?」
「ええ」
普通に考えれば、怪しんで当然。
私だって自分の行動が非常識なことだと認識している。
でも、私には他に方法がない。
プププ プププ
萌さんの席の内線が鳴る。
「はい、高見です」
昨日も思ったけれど、仕事の時の萌さんは大人っぽい。
働くってこういうことなのかもしれないな。
私も早く近づきたい。
「専務に呼ばれたから、行きましょう」
ちょっとだけ、萌さんが表情を曇らせた。