コイノヨカン
凜さんの姿がなくなると、急に不安が押し寄せた。
私のせいで渉さんに迷惑が掛かったらどうしよう。
ポンポンと私の肩を叩いた渉さん。
「大丈夫。栞奈は心配しなくていい」
何事もなかったようにテーブルに着き、朝食を始めた。
でも、凜さんの様子では黙って引き下がるとは思えない。
何かしてくるに決まっているのに・・・
「ほら、栞奈も食べて。朝食もとれないようなら、今日は仕事を休む?」
ええ?
私も食事に手を伸ばした。
送ってもらう車の中でも、凜さんの言葉が頭から離れなかった。
あのまま黙っているはずない。
「お願いだから、凜さんと仲直りしてください」
運転席の渉さんの横顔に話しかける。
「栞奈は心配しなくてもいいよ」
「でも」
「大丈夫だから」
渉さんはそう言うけれど、違うと思う。
恋する女は怖いのよ。
渉さんはそのことが分かっていない。
そして、
その不安は的中する。
私のせいで渉さんに迷惑が掛かったらどうしよう。
ポンポンと私の肩を叩いた渉さん。
「大丈夫。栞奈は心配しなくていい」
何事もなかったようにテーブルに着き、朝食を始めた。
でも、凜さんの様子では黙って引き下がるとは思えない。
何かしてくるに決まっているのに・・・
「ほら、栞奈も食べて。朝食もとれないようなら、今日は仕事を休む?」
ええ?
私も食事に手を伸ばした。
送ってもらう車の中でも、凜さんの言葉が頭から離れなかった。
あのまま黙っているはずない。
「お願いだから、凜さんと仲直りしてください」
運転席の渉さんの横顔に話しかける。
「栞奈は心配しなくてもいいよ」
「でも」
「大丈夫だから」
渉さんはそう言うけれど、違うと思う。
恋する女は怖いのよ。
渉さんはそのことが分かっていない。
そして、
その不安は的中する。