コイノヨカン
**SIDE 渉**
実家に向かったはずの栞奈と連絡が取れなくなった。
午前中に家を出て夕方まで電話が繋がらず、それでもと思ってかけ続けたが、音信不通のまま。
さすがに不安になって実家に電話すると、「今日は来ていない」と言われてしまった。
それから必死になって探した。
高見さんに連絡したり、近くの駅や、病院にも尋ねた。
しかし、一向に行方がつかめない。
「連絡がつかないなんておかしいわね」
母さんも心配そうにしている。
このまま連絡がつかなければ、夜には警察に届けよう。
そう思っていたとき、
ピンポーン。
突然なった玄関のチャイム。
「はーい」
お手伝いさんが走って行った。
「あの、奥様」
母さんを呼んでいる。
「どうしたの?」
「今井さんとおっしゃるお客様でして」
今井?
それって、
母さんより先に俺が立ち上がり、玄関へ向かった。
実家に向かったはずの栞奈と連絡が取れなくなった。
午前中に家を出て夕方まで電話が繋がらず、それでもと思ってかけ続けたが、音信不通のまま。
さすがに不安になって実家に電話すると、「今日は来ていない」と言われてしまった。
それから必死になって探した。
高見さんに連絡したり、近くの駅や、病院にも尋ねた。
しかし、一向に行方がつかめない。
「連絡がつかないなんておかしいわね」
母さんも心配そうにしている。
このまま連絡がつかなければ、夜には警察に届けよう。
そう思っていたとき、
ピンポーン。
突然なった玄関のチャイム。
「はーい」
お手伝いさんが走って行った。
「あの、奥様」
母さんを呼んでいる。
「どうしたの?」
「今井さんとおっしゃるお客様でして」
今井?
それって、
母さんより先に俺が立ち上がり、玄関へ向かった。