コイノヨカン
そして夕食後、リビングに続く和室に座り両手をついた渉が、
「正式にお願いします。栞奈さんと結婚を前提にお付き合いをさせてください。もちろん、結婚は2年後まで待ちます」
と、頭を下げた。
ここまでされて、父さんも母さんも反対などあるはずもなく、認めてもらった。
「ありがとう」
帰りがけ、車まで見送りに出た私は、お礼を言わずにはいられなかった。
父さんのことを気にかけてくれる気持ちが何よりもうれしくて、泣きそうな気持ち。
「お礼を言うのは俺だよ。素敵なお父さんをありがとう」
え、父さん?
さすがに、ちょっとむくれてしまった私。
フフフ。
「バカ、冗談だよ。栞奈が一番大事」
突然、私を抱きしめた。
かすかに漂うコロン香り。
これ、渉の匂い。
幸せだなあと思った瞬間、彼の唇が振ってきた。
チュッ。
温かくて、柔らかい感覚。
私は渉を抱きしめた。
まるで溶けてしまいそうな温もりの中で、渉を感じていた。
私が彼で満たされていく。
私は完全にコイをしてしまった。
「正式にお願いします。栞奈さんと結婚を前提にお付き合いをさせてください。もちろん、結婚は2年後まで待ちます」
と、頭を下げた。
ここまでされて、父さんも母さんも反対などあるはずもなく、認めてもらった。
「ありがとう」
帰りがけ、車まで見送りに出た私は、お礼を言わずにはいられなかった。
父さんのことを気にかけてくれる気持ちが何よりもうれしくて、泣きそうな気持ち。
「お礼を言うのは俺だよ。素敵なお父さんをありがとう」
え、父さん?
さすがに、ちょっとむくれてしまった私。
フフフ。
「バカ、冗談だよ。栞奈が一番大事」
突然、私を抱きしめた。
かすかに漂うコロン香り。
これ、渉の匂い。
幸せだなあと思った瞬間、彼の唇が振ってきた。
チュッ。
温かくて、柔らかい感覚。
私は渉を抱きしめた。
まるで溶けてしまいそうな温もりの中で、渉を感じていた。
私が彼で満たされていく。
私は完全にコイをしてしまった。