コイノヨカン
昼休みは、ホテルの社員食堂で萌さんと昼食。
「専務のことは気にしないでね?」
「ええ」
新人なのは事実で頑張って仕事を覚えるしかないと思うし、気にしない。
「少し無愛想だけれど、仕事のできるいい上司なのよ」
「ええー」
つい反対の声を上げてしまった。
「大丈夫、すぐにわかるわ」
「そうでしょうか?」
今まで働いたことなんてないからいい上司がどんなものかなんてわからないけれど、私は苦手だな。
「ところで、栞奈さんは新卒なのよね?」
「はい。でも、1年留学していたので、23歳です」
「わー、同い年だ」
萌さん嬉しそう。
「よろしくね。仲良くしましょう」
「はい」
よかった。萌さんとならうまくやっていけそう。
昼休みもほぼ終わり、もうすぐ午後の勤務が始まる頃、
プププ プププ
私の携帯が鳴った。
見ると、アパートの大家さんから。
何だろう?
不安を感じながら、私は電話に出た。
「もしもし」
『もしもし今井さんですか?実はアパートが火事になりまして、急いで住人の方にご連絡をしているところです』
「火事ですか?」
『はい』
火事って・・・
そんな・・・
「栞奈ちゃんどうしたの?」
間抜けにも口を開けたままの私を、萌さんが覗き込む。
「アパートが、火事みたいで」
それだけ答えるのがやっとだった。
その後は急展開。
とにかく後は任せて帰りなさいと萌さんにカバンを持たされ、私は職場を飛び出した。
「専務のことは気にしないでね?」
「ええ」
新人なのは事実で頑張って仕事を覚えるしかないと思うし、気にしない。
「少し無愛想だけれど、仕事のできるいい上司なのよ」
「ええー」
つい反対の声を上げてしまった。
「大丈夫、すぐにわかるわ」
「そうでしょうか?」
今まで働いたことなんてないからいい上司がどんなものかなんてわからないけれど、私は苦手だな。
「ところで、栞奈さんは新卒なのよね?」
「はい。でも、1年留学していたので、23歳です」
「わー、同い年だ」
萌さん嬉しそう。
「よろしくね。仲良くしましょう」
「はい」
よかった。萌さんとならうまくやっていけそう。
昼休みもほぼ終わり、もうすぐ午後の勤務が始まる頃、
プププ プププ
私の携帯が鳴った。
見ると、アパートの大家さんから。
何だろう?
不安を感じながら、私は電話に出た。
「もしもし」
『もしもし今井さんですか?実はアパートが火事になりまして、急いで住人の方にご連絡をしているところです』
「火事ですか?」
『はい』
火事って・・・
そんな・・・
「栞奈ちゃんどうしたの?」
間抜けにも口を開けたままの私を、萌さんが覗き込む。
「アパートが、火事みたいで」
それだけ答えるのがやっとだった。
その後は急展開。
とにかく後は任せて帰りなさいと萌さんにカバンを持たされ、私は職場を飛び出した。