コイノヨカン
ライバル登場
「おはようございます」
いつものように母屋の朝食に顔を出した。
「母さんおはよう」
離れで寝込んでしまった専務も、素知らぬふりで後に続く。
「渉。あなた、いつ帰ってきたの?」
奥様の驚いた顔。
「明け方だったかな」
「もー、無理すると体を壊すから」
「はいはい。気をつけます」
朝食はいつものお味噌汁とごはんと、テーブルに置かれた数種類のパン。
卵とソーセージ、サラダをおかずに各々好きな物をいただく。
「栞奈さん。時間大丈夫?」
「あっ」
ヤバイ。
希未ちゃんの声で、私は箸を早めた。
「いいよ。今日は送っていく。仕事の打ち合わせもしたいし」
「えっ、でも」
専務と一緒に出勤なんかしたら、目立って仕方ない。
「いいじゃない。送ってもらいなさい」
奥様も、そうしなさいと言ってくれる。
でも・・・
困った顔をして専務と奥様を交互に見た。
「心配しなくても、少し離れたところで降ろしてやるから」
ボソッと呟かれた言葉。
それ以上反論することはできなかった。
いつものように母屋の朝食に顔を出した。
「母さんおはよう」
離れで寝込んでしまった専務も、素知らぬふりで後に続く。
「渉。あなた、いつ帰ってきたの?」
奥様の驚いた顔。
「明け方だったかな」
「もー、無理すると体を壊すから」
「はいはい。気をつけます」
朝食はいつものお味噌汁とごはんと、テーブルに置かれた数種類のパン。
卵とソーセージ、サラダをおかずに各々好きな物をいただく。
「栞奈さん。時間大丈夫?」
「あっ」
ヤバイ。
希未ちゃんの声で、私は箸を早めた。
「いいよ。今日は送っていく。仕事の打ち合わせもしたいし」
「えっ、でも」
専務と一緒に出勤なんかしたら、目立って仕方ない。
「いいじゃない。送ってもらいなさい」
奥様も、そうしなさいと言ってくれる。
でも・・・
困った顔をして専務と奥様を交互に見た。
「心配しなくても、少し離れたところで降ろしてやるから」
ボソッと呟かれた言葉。
それ以上反論することはできなかった。