マシュマロより甘く、チョコレートより苦く
輝羅くんに話すと、彼の反応は意外だった。
「あー…まあ、それならいっか。三岡さんと楪はかなりのラブラブカップルらしいって聞いたことあるし」
「ほんと⁈ありがとう…」
私は嬉しくて飛び上がりそうだった。
「ただしトイレとか行くとき以外は俺から離れるなよ」
「うん」
そんなのはどうでもいい。
それより、萌映と久しぶりに遊ぶことができるのが嬉しくて堪らなかった。
いつぶりだろう、半年くらいは遊んでないかもな。
「じゃあLINEのグループ作ろっか!そしたら色々喋れるもんね!」
OKしてもらえたことを伝えると、萌映にそう言われた。
「そうだね!」
四人で直接話して決めようとしたら滅多に時間が取れないだろうし。
招待してしばらくして…5時くらいかな、に男2人はグループに入ってくれた。
「で!どうします?」
こういうのをLINEで一番最初に言うのも萌映らしい。
「私的にはここがいいと思ってるんだけど」
という文字と一緒に、URLと画像が送られてくる。
それは私でも知っている大きなショッピングモールだった。
この県で代表的なデートスポットとも言われるくらいの王道の場所。
王道と言っても、私は行ったことがないからちょっと楽しみかも。
「いんじゃない?」
と奏太さん。
「私も賛成!」
とすぐに送る。
「わかった」
素っ気ない返事が多分輝羅くん。
「じゃあそこに、●月×日11時に現地集合ね!はい当日楽しみにしといてねん」
と萌映。
私は「はーい」とかかれたスタンプを送ると、スマホの電源を落として横になった。