マシュマロより甘く、チョコレートより苦く




そしてついに輝羅くんと萌映と奏太さんと一緒にショッピングモールに行く日になった。



「今日もかわいいな、やっぱりその服装好き」



「ありがとう」



今日の私の恰好はかなり寒そうだと思う。



ミニスカに肩が出ているパーカー、その上にブルゾンを羽織っている。



私だって寒いと思ってる。こんな寒い恰好誰がするもんか、と思っていた。



けどこれは輝羅くんが私に似合うと言って買ってくれたものだから。



だから、ちょっと寒いかもって思っても着る。



「ちょっと莉桜、エロっ」



私を見て萌映が口を押さえる。しかしギンと光る輝羅くんの目線に気づいたのか、



「あー、なるほどね。嫉妬が激しいこと」



となにかを察したような表情になった。



「萌映だってかわいいじゃん」



「えー、どこが」



萌映は(失礼だけど)女子力がなさそうであるって感じのギャップ系女子だからな。



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