マシュマロより甘く、チョコレートより苦く




「確かに行きも帰りも一緒に行ってたのを途中でいきなりやめたのは良くなかったとは思ってる。


けどさ、俺は考える時間が欲しかったんだよ。なんで莉桜が冷たかったのか、とか。あと、どうしたら莉桜とずっと一緒にいられるか、ってことも考えてた。


よくよく考えてみたんだけど、莉桜はあの時———指輪をはめてって言った時きっと、俺とずっと一緒にいたいけど恥ずかしかったんだって分かった。本当に結婚する時にとっておきたかったんだよね?」




「…違う」



と否定するが、輝羅くんはそれを逆に綺麗なくらいにスルーする。



「ちなみに、もうお母さんに許可は取ってるから。もう何も言えないでしょ?」




私はその言葉に凍りついた。




お、かあさん…。




まさか。嘘。嘘だよね…。





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