マシュマロより甘く、チョコレートより苦く
「莉桜はどんな時にも、俺を好きだって、愛してるって言ってくれてるんだ。だから、」
「…暴力を振るうことでそう言わせてたんじゃないの?」
「…っ勝手なことを言うな!」
輝羅くんは乱暴に私の後頭部を掴み、キスをした。
軽いかわいいキスじゃなくて、ベロも入れるようなディープなキスだった。
「あ…っ」
気持ちよくて、でも嫌で私は顔を背けようとするけど、彼の手が私の頭を離してくれない。
「ほら、莉桜だって身体は素直なんだよ。俺らのことを知った風に言うな」
「じゃあさ、」
修斗くんがあっけからんとした表情で言った。
「本当に朝倉さんが輝羅くんのことを好きでいてくれてるんなら、朝倉さんからキスできるよね?」
きっと、修斗くんはチャンスをくれてる。