マシュマロより甘く、チョコレートより苦く
私はその後、輝羅くんと会うことになった。
正直言って怖いとしか思わない。
また物理的にも精神的にも縛りつけられたらどうしよう。
でも、修斗くんが少し離れた陰で見張ってくれているみたいだから安心。
それに、彼といずれきちんと話さなければいけないのは分かっていたから。
それだけは逃げたくなかった。
長く続いた沈黙を破ったのは輝羅くんの方だった。
「莉桜は俺のこと、嫌い?」
「…」
「なんか、言ってよ」
泣きそうに、浮かべている笑顔を歪めながら彼が言った。
「嫌いなんなら言ってよ。嘘を吐かれるほど辛いことなんてないから」
「…わからない」
私の言葉に、輝羅くんが目を見開いた。
予想もしなかった言葉だったんだろう。