妖守の常木さん~妖守は彼女を独占したい~
おそらくそれが一番賢い助け方だろう。
表立って止めに入っても余計に事が悪化するだけ、その愛でられ少女も間合いを図っているのだろう。
なぜか『羽があったら飛んでいた』という久美ちゃんの言葉がふと頭をよぎった。
いっそのこと表立って止められる勇気があれば、そっちの方がずっと楽だろう。
でもそれで解決することのようには思えないから、その愛でられ少女も悩んでいるのだろう。