妖守の常木さん~妖守は彼女を独占したい~


「ただいまー!」



圭くんは家に着くなり玄関でぽいぽいと靴を脱ぎ捨ててる。



奥から「あんたちゃんと靴揃えなさいよー!」と大声が聞こえた。



「あんたいっつも靴が散らばって……」




そう言いながら部屋の奥から顔を出した人物は、私たちを見てはっとした。


私も同様「あっ」と声をあげる。




中から出てきたのは、同じクラスの鈴木さんだった。
彼女は私たちと圭くんを交互に見て




「え、どういうこと? 圭、この人たちと知り合いなの?」と混乱していた。




表札を確認しみると確かに鈴木と書いてあった。なんと、ここは鈴木さんの家だったのだ。


< 132 / 242 >

この作品をシェア

pagetop