妖守の常木さん~妖守は彼女を独占したい~
来訪者
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常木さんの豹変には心底驚いたけれど、たんに揶揄われているだけだったのだろう。
しばらく図書室で休んでからオープンキャンパスの続きに案内してくれた。
なぜか途中から「はぐれてしまうかもしれないので」と言って手を繋がれて歩いたのだけれど。
それ以外は普通に案内してくれた。
私は繋がれた手が気になって仕方がなかった。
緊張してほぼ上の空だったし、周りからはすごく見られるしで大変であった。
そんな醜態といえる昨日の出来事を、頬杖をつきながら思い出してため息を吐く。
なんだかすっごく目立って恥ずかしかったなあ、常木さんが大学生ではモテモテであろうことは1日一緒にいるだけでもひしひしと伝わってきた。
ちょっと………どころかだいぶ嫉妬しちゃうじゃない。こんなこと言っても仕方がないんだけれどさ。