妖守の常木さん~妖守は彼女を独占したい~
振り向くと抱きつかれた。
そして、スッと離れると首にはハートのネックレスがつけられていた。
「こ、これ」
「似合ってるよ」
窓に反射する自分の姿を見て、ちゃんと確認する。
可愛い、ネックレス。
こんなに嬉しいプレゼントは初めてですごくドキドキした。
「嬉しい、ありがとう!」
「いいえ、これは僕があげたかっただけだから」
しかしこの良い雰囲気のままこの夜を終わらせない、それが常木さんである。
彼は相変わらずの妖しい笑みと爆弾発言でこの場を締めた。
「独り占め、完了。これでもう逃げられないね」
END.