妖守の常木さん~妖守は彼女を独占したい~
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好奇心旺盛な椎名とゴシップ大好きな真衣のことだ、
いつか常木さんのことがバレるだろうと思っていたけれど、こんなに早いとは。
二人に質問攻めに合っている常木さんはにこやかに落ち着いた様子で喋っていた。
誰でもウェルカム、といったような笑顔でお喋りしているけれど、ほんとのことはわからない。
もしかすると私も……椎名や真衣と同じように突然押しかけてきた人間にすぎず、
常木さんは大人だから顔に出さないだけで本当は迷惑に思っているかもしれない。
神社で静かに過ごしていたのに新参者に神社が汚されてしまったではないか、と。
………私が常木さんのことを椎名や真衣に言わなかったのは、二人に取られるのが嫌っだったから。
そんな子供じみた独占欲、それが理由だ。
自分も邪魔になっているかも、だとか一丁前に考えていたけれど、速やかに棚に上げさせていただくことにする。
だって私も常木さんとお喋りしたいのである!!