妖守の常木さん~妖守は彼女を独占したい~
しかし、私はすっかり蚊帳の外に追い出されてしまい、少し離れたところで三人が喋っているのを見ていた。
さっきまでそばにいた常木さんがグーっと遠くに行っちゃったみたいで、談笑している二人が少し羨ましい。
流行りのゲームで遊んでいる友達の手元を覗き込んで、むむむとしていたあの頃の気持ちが思い起こされる。
私は砂利を足で突っつきながら「チェッ」と心の中で悪態をついた。