妖守の常木さん~妖守は彼女を独占したい~




「久美ちんの恋バナ聞きたい気持ちはちょー山々だけど、


危ない目に遭うのはやだからね私。


安全なところで………そうだなあ、そこの真也との恋バナだったら私も安心して聞ける」




真衣ちゃんは顎をしゃくって机で爆睡している真也を指した。




「なんで、真也なの?」


「久美ちん、あなた知らないのね」


「なにを?」


「久美ちんはモテるってこと!」



私はなんの慰めにもならない言葉を真面目な顔で言う真衣に呆れる。



「常木さんホスト説を提唱してしまった償いをお世辞で済まそうとしてるでしょ!」



真衣の考えていることは私に筒抜けである。



「もー、真衣の頭ん中はスケルトンですよ。スケスケのすけ」



「……いや、モテるってのはほんとのことなんですが」


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