妖守の常木さん~妖守は彼女を独占したい~


「そうなのね……」



絶対、あの金髪のお兄さんのことじゃん。
真也のお兄ちゃんに誘われて常木さんは臨時ホストをしていたのだろう、なんという繋がり。



私があんぐりしているとチャイムがなった。




休んだ気にならない休み時間を過ごしたなと思っていると、疲れが次の時間にどっとやってきた。




鈴木さんは次の時間になっても教室に戻ってこなかった。

現代文の先生の話は回転寿司のように、するすると目の前を通り過ぎていく。



全然集中できない。



鈴木さんはまだ屋上にいるのだろうか。5限が終わり、今日の6限のロングホームルームが始まる。



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