俺様プリンスとの甘い約束

悲しいな...。

だから私はわが校のプリンセス候補に立候補しません。



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「くららー！かーーえろ!!!!!!」





この妙にテンションが高いのは私の親友、ナーナこと伊藤夏奈ちゃん。名前の

通り夏のように明るい。私の幼稚園のころからの親友だ。





「あ、ナーナ。かえろ！」





「ねえねえくらら、明日のプリンセス戦立候補するの？」


何でみんなこの話題なんだ？



「まさか。するわけないじゃん。」






「何で？くらら綺麗でみんなからの人望も厚いから絶対いけると思うんだけど」






「いやいや。そんなこと言ってくれるのナーナくらいだよ。」





「えーー。もう無自覚なんだら勿体なぁーい！明日推薦しちゃお！」





「え！！！ナーナ？絶対にそんなことやめてね？」






「どうしよっかなー？」






「いやーーー！無理無理。絶対無理。」