好きな人には好きになってもらいたいじゃん。
一生好きでいてもらうように努力する。
胡桃もそうだったみたいだけど、俺だってそうだ。
なにもしないで好きになってもらえるなんて思ってない。
好きでい続けてもらえるなんて思ってない。
俺は胡桃をこれからもぜってぇ好きだし、手放す気もない。
隣にいる。
俺が幸せにする。
胡桃とこれからも。
なんて、強く誓う俺はベッドの上で寝転んでいる。
熱が出て今日は学校を休んでいるから。
ださ。
頭の中ではここまで考えてるけど、実際はどうなんだろうか。
胡桃と付き合えたことがうれしすぎて、自分の気持ちだけで動いているような……。
まぁ、いいや。
だってやっと付き合えたんだ。
胡桃に触れたくてたまんねぇ。
だから仕方ねぇな。
ひとりで納得し、目を閉じる。
――コンコンコン
ドアをノックする音が耳に届き、ゆっくりと目を開ける。
いつのまにか寝てたのか。