好きな人には好きになってもらいたいじゃん。
「かほちんは悪くないよ。いきなり邪魔してきたのは廉じゃん」
「いや、あたしのせいもある。くるたんがかわいく笑ってたから、折原が嫉妬したんでしょ?」
「え?どういうこと?」
「くるたんがかわいくて、クラスの男子が見てたんだよ。それで、折原はそんなくるたんを見られたくなかったの」
「なにそれ。意味わかんないね」
「めちゃめちゃわかりやすいと思うけど」
わたしの言葉にかほちんは即答で返してくるけど、やっぱり意味わかんない。
まぁ、廉って昔からそういうところあるし、気にしても仕方ないけど。
「わたしはかほちんがかわいすぎて、ずっと見てられる」
「あはは、ありがとう。抱きつきたいけど、視線感じるからやめとくね」
「えー」
わたしはかほちんとハグしたい。
ほんとにかほちんは美人で、テニス部なのに肌は白くて、髪もサラサラでわたしの憧れ。
そんなかほちんとさっきみたいにバカップルしたいのに。