好きな人には好きになってもらいたいじゃん。




「委員会のあと、様子がおかしかったから気になって来たんだ」

「っ、」



……うれしい。

いっくんに気にしてほしいって思っていたから。


笑顔をつくることもできたけど、あのときは自分の感情のままの態度をとった。


気にしてくれたんだ……。



「やっぱり、体調悪い?」


わたしの態勢を見て言っている。

だらけててよかった。


そういうことにできる。



「ちょっと、ね……。でも、いっくんが来てくれたから元気になったよ」



体を少し起こすと、いっくんがあからさまに視線を逸らした。


どうしたのかな?



そう思い、いっくんが逸らした視線に合わせる。




「いっくん、?」

「あ、えっと、くるちゃんはお風呂上り?」

「うん。暑かったから帰ってすぐにシャワー浴びたよ」

「ごめん、僕帰ってすぐにくるちゃん家来ちゃった。汗くさいよね」




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