好きな人には好きになってもらいたいじゃん。
わたしがグイグイ聞きすぎているからかな?
でも、いま聞かなきゃきっとずっと聞けない。
「難しい質問だね、」
「こっちの子とこっちの子だったら?」
見ていた雑誌のページをいっくんに見せる。
黒髪ボブの長身のきれい系なモデルと、甘めのメイクに髪もふわふわさせているかわいい系のモデル。
雑誌を見つめるいっくんの顔を真剣に見つめる。
「んー、ふたりともかわいいと思うけど、それじゃだめなの?」
「だめではないけど、いっくんはどんな子が好きなのか気になる」
「そっか。外見はさっきも言ったように、その子がしたいと思って考えてしている服装や髪型はかわいいと思う」
いっくんの好きなタイプに合わせようと思ったけど、それは難しいな。
いまのも、髪を巻いたりアレンジしたらいっくんが反応してくれるからしてるだけだし。
「しいて言うなら、一生懸命でよく笑う子、かな?」