男嫌いな侍女は女装獣人に溺愛されている
3
個室へ案内されたあと、ピケに渡されたのは値段が書かれていないメニュー表だった。
「コーヒーとルッセカットを」
焦るピケの前で、アドリアンは飄々と注文を済ませる。
メニュー表を開くことなく注文する彼は、ここの常連客に違いない。
(さすが、総司令官様。大人って感じだなぁ)
手持ち無沙汰に様子を眺めてくるアドリアンに、ピケは冷や汗をかきながらメニュー表を見る。
待たせるのは気が引けるが、値段がわからないせいか、どれもこれもお高そうに見えてならない。
うんうんうなりながらメニュー表の端から端まで確認して、なんとかジャムと紅茶だけを頼んだ。
安堵の息を吐きながらメニュー表を閉じた時、ふと表紙のイラストが目に入った。
ケーキにパイ、ビスケット。美味しそうなイラストに、つい目が釘付けになる。
(うぅ……食べてみたいけど、お値段が……!)
「コーヒーとルッセカットを」
焦るピケの前で、アドリアンは飄々と注文を済ませる。
メニュー表を開くことなく注文する彼は、ここの常連客に違いない。
(さすが、総司令官様。大人って感じだなぁ)
手持ち無沙汰に様子を眺めてくるアドリアンに、ピケは冷や汗をかきながらメニュー表を見る。
待たせるのは気が引けるが、値段がわからないせいか、どれもこれもお高そうに見えてならない。
うんうんうなりながらメニュー表の端から端まで確認して、なんとかジャムと紅茶だけを頼んだ。
安堵の息を吐きながらメニュー表を閉じた時、ふと表紙のイラストが目に入った。
ケーキにパイ、ビスケット。美味しそうなイラストに、つい目が釘付けになる。
(うぅ……食べてみたいけど、お値段が……!)