男嫌いな侍女は女装獣人に溺愛されている
「総司令官様が見ているのよ?」
伏せたままの耳に唇を寄せて、小さな声でピケはたしなめる。
すると、かわいい三角の耳がピルルッと震えて、顔を上げたノージーが恨めしそうにピケを見上げてきた。
「見せつけてやれば良い。それとも、ピケは僕より総司令官の方が気になるって言うのか?」
いつもの澄ました顔はどこへやら。口調だっていつもの慇懃無礼さが消えている。
それだけ必死なのだろうなと思ったら、かわいくて仕方がない。
胸がきゅーんと締め付けられて、唇が勝手に緩んだ。
こそばゆくって、たまらない。ピケは耐えるように唇をモニュモニュ動かした。
ノージーの目は、ころころと色を変える。嫉妬すれば黒々と濁り、かと思えば捨てないでと懇願するように淡くなったり。
ピケはそれをいくら眺めても飽きないなぁなんて思って見ていたが、いつまでたっても答えをくれない彼女に痺れを切らしたノージーが「総司令官より僕の方が良いでしょう⁈」と必死になって言ってくるので、ますます愛おしさが増した。
伏せたままの耳に唇を寄せて、小さな声でピケはたしなめる。
すると、かわいい三角の耳がピルルッと震えて、顔を上げたノージーが恨めしそうにピケを見上げてきた。
「見せつけてやれば良い。それとも、ピケは僕より総司令官の方が気になるって言うのか?」
いつもの澄ました顔はどこへやら。口調だっていつもの慇懃無礼さが消えている。
それだけ必死なのだろうなと思ったら、かわいくて仕方がない。
胸がきゅーんと締め付けられて、唇が勝手に緩んだ。
こそばゆくって、たまらない。ピケは耐えるように唇をモニュモニュ動かした。
ノージーの目は、ころころと色を変える。嫉妬すれば黒々と濁り、かと思えば捨てないでと懇願するように淡くなったり。
ピケはそれをいくら眺めても飽きないなぁなんて思って見ていたが、いつまでたっても答えをくれない彼女に痺れを切らしたノージーが「総司令官より僕の方が良いでしょう⁈」と必死になって言ってくるので、ますます愛おしさが増した。