【完結】偽り夫婦の夫婦事情〜偽りの愛でも、幸せになれますか?〜
「……聖良、俺からもお願いする。俺の専属秘書をやってくれるか?」
「はい。……わたしが、棗さんの専属秘書をやらせていただきます」
「では、よろしく頼む」
「はい」
これから棗さんは、鷺ノ宮グループの社長として鷺ノ宮家を。そして社員の方を引っ張っていく大きな存在になるんだ。わたしが棗さんの妻として、よきパートナーとして、彼を支えていかないといけないなと思った。
「棗さん、おはようございます。……今日から棗さんの秘書として頑張りますので、何卒よろしくお願い致します」
そしてその次の日からわたしは、棗さんの専属の秘書として、棗さんと共に一緒に仕事をすることになった。いつもは夫婦として一緒に過ごしてきたけど、これからは秘書としても彼のそばで仕事面でもサポートしていく立場になった。
棗さんが仕事に集中出来るように、しっかりとサポートしていきたい。秘書になるのは初めてで、緊張もするけど、わたしらしく頑張っていきたい。