【完結】偽り夫婦の夫婦事情〜偽りの愛でも、幸せになれますか?〜
「……よし」
どうしても知りたかったから、わたしはそれを確かめるために服を着替えて薬局へと向かった。薬局は歩いて10分くらいの所にあった。
そして薬局の中で探したそれを手にした途端、わたしはドキドしながらそれをレジへと持っていた。……手にしたそれは、妊娠検査薬だ。
あの炊きたてのご飯のニオイで気持ち悪くなったのは、きっと妊娠しているからなのかもしれない。……あの時、そう思ったのは確かだった。
聞いたことがあったからだ。つわりの時に炊きたてのご飯のニオイがダメな人が多いと。……だからもしかして、そうなのではないか?そう思った。
妊娠検査薬を購入し、急いで家に戻った。そして妊娠検査薬を使用した。……その結果、検査薬に陽性反応が出ていたのを、確認した。
「……やっぱり」
わたしやっぱり、妊娠してるんだ……。お腹に手を当てて考えた。わたしのお腹の中に、赤ちゃんがいる。信じられない気持ちがあった。……だけど、複雑だった。